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「よし、できた」

 風呂からあがったばっかりの悟浄のブラッシングを終えた焔は、にこにこと笑みを浮かべた。目の前には、深紅の髪がまっすぐに伸びている。

「別に男なんだからさ、このぐらいどーでもいいと思うけど?」
「駄目だ。悟浄の髪は傷んだら嫌だ」

 焔はむぅと顔をしかめた。
 たまに、焔がいないときに風呂に入ると、かならず洗いざらしで放置している。傷みの原因になるのだから、ちゃんと手入れをしろと言ってもきかない。だからといって、切るという選択肢は、焔の中にはないのだ。

「ま、別にいいけどね」
「ん」

 焔は頷くと、悟浄の腕の中に飛び込む。

「悟浄の匂い好きだ」
「におい?」
「煙草の匂い」
「ふ?ん」

 悟浄は、捨てたばっかりの吸い殻を見つめる。

「喫わない奴で煙草のにおいが好きって、めずらしいな」
「煙草が好きなのではなく、悟浄の匂いが好きなんだ」
「あ?」
「三蔵や是音はあまり好きではないけれど、悟浄は好き」

 にこにこと笑顔を浮かべている焔の頭に、悟浄は手を置く。

「珍しく可愛いこと言うじゃん。今夜は頑張っちゃう?」
「またブラッシングしなおすの大変だから頑張らない」
「あのねぇ……」

 焔の様子に、悟浄はため息をもらした。



最近めずらしくこいつら甘い(笑)

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