「少しは、気分よくなった?」
「あぁ……」

 ソファの肘掛けを少し倒し、横になっている焔へ、捲廉は声をかけた。ソファの近くの椅子から、額へ冷えピタを貼ってやる。焔は一瞬だけびっくりしたようだが、すぐに緊張をほぐした。

「今度からは、ちゃんと帽子しねぇとな」
「すまない」

 ゆっくりと吐息をもらす焔の顔色は、家に戻ってきたばかりのときより、ずいぶんと良い。捲廉は安心して、少し火照った頬を撫でる。

「釣りが、面白くて、体調管理ができていなかった」
「いいって」

 最近釣りを教えてやったら、焔は多大な興味を示した。捲廉と違って坊主の日が多く、釣れても小物ばかりなのだが、幼い頃に外遊びが出来なかった身としては充分面白いらしい。
 そして今日は、あまりに熱中していて、日射病に気づかなかったのだ。幸い捲廉が、焔の体調に気がついて、重傷になる前に家に引き返したから大事にはいたらなかったものの、今度からはちゃんと予防をさせようと誓う。

「捲廉、借りてきたビデオ見たい」
「もう起きて大丈夫か?」
「少し、ふらふらするぐらいだから、座っているぶんには問題ない」

 ゆっくりと起きあがった焔は、いままで枕代わりにしていた肘掛けを垂直に立てた。そこに両腕を乗せ、しなだれかかる。
 のんびりとした一連の動作を観察していた捲廉は、問題ないだろうとDVDを取り出した。デッキにセットする。

「捲廉、となり」
「ちょっと待ってろ」

 テレビの表示を切り替え、リモコンを掴んでからソファの隣に腰かけた。
 焔の頭を、自分の胸元に移動させる。

「ん」
「途中で寝ないか?」
「がんばる」

 こくっと頷いた焔の頭に、捲廉は口づけを落とした。




がっつり捲焔を書きたいのに、小話レベルしか思いつかない。
キィィッ!
捲焔はラブラブが好きです。

そしてこいつらが使っているソファは、きっとあのとき買ったソファ(笑)
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