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 日が昇り、中天を少し過ぎた頃、捲廉はコーヒーの準備を始めた。
 ペーパーフィルターにコーヒーを入れ、二人分のカップへ熱湯を注ぐ。
 一つはブラックのまま置き、もう一つには砂糖とミルクをたっぷりと入れる。カフェオレ風にできあがったそれを、スプーンで一口味見した。
 こんなものだろう。
 
 声がかかるまでソファでくつろぐことに決める。テレビも音楽もかけず、ゆっくりと珈琲を味わう。苦みが脳まで浸透し、思考がクリアになる。
 これが飲み終えるまでに起きてこなかったら、朝兼昼飯を作ろうか。
 起きてすぐはあまり食べないから、野菜をたくさん挟んだサンドイッチで満足するだろう。トーストを軽く焼いて、すこし贅沢に作ろう。ぼんやりとしながらも、幸せそうに食べてくれるだろう。
 コーヒーカップに口をつけようとしたとき、掠れがちな声が響いた。

「けんれん……」
「おっ」
 
 捲廉は自分のコーヒーカップと、もう一つ用意しておいたカップを掴み、ベッドルームへと向かう。少しだけ開けておいたドアを足で広げ、薄暗い部屋へ入る。

「おはよ」
「ん……」
 
 ベッドヘッドにカップを二つ置き、カーテンを開ける。そこから差し込んでくる光で、やっと部屋が明るくなった。ベッドで横になっている男――焔の顔が鮮明になる。

「起きれるか?」
「も少し、こうしている」

 焔は眠気をこらえるようにゆっくりと瞬きをして、なんとか焦点を定めようとしてる。ベッドの端へ腰かけ、その頭を撫でてやりながらゆっくりと覚醒を促した。

「今日は、どうする?」
「ん……と……」

 まだ霧かがかかっている脳を回転させた焔は、視線を持ち上げ捲廉を瞳に映す。

「今日は、あたたかいのか?」
「そうだな……天気予報見てねぇけど、天気はいいぜ」
「じゃぁ、外にでる」
「わかった」

 焔はやっと上体を起こし、ベッドヘッドへもたれた。白皙の肌と憂いを帯びた表情を白い陽光が照らし、どこか薄幸に見せる。だがそれも一瞬のことで、目の前にカップを差し出せば、微笑が返ってきた。

「ありがとう」

 カップに口付ける横顔を眺め、首筋にそっと指を這わす。

「襟のある服、着ねぇとな」

 捲廉の言葉に一瞬だけ見上げた焔は、頬を少しだけ赤らめて再びカップに口付けた。その動作は、表情を隠しているようだ。

「そうする」

 焔の呟きに、捲廉は優しく笑んだ。
 朝のピロートーク。夜はきっと、そんなに体力ない。

 私が神と崇めるサイトさまが復活されて、歓喜のあまり書きました。
 もうその人は、最遊記関連のデータはすべて消してしまったようですが、最遊記バナーも消えてしまいましたが、正直それはとってもショックでとっても悲しいのですが、でもその人がまだ創作されていたことに喜び。
 もう創作活動されていないのかと思っていただけに、とっても歓喜。

 焔受けの中で浄焔はとっても好きですが、原点はやっぱり捲焔だと思う。捲焔はとっても大切。
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