「そうだ悟浄、おれたちはここに住むことにしたから」
「は?」
 焔がまるで食事の話でもするようにあっさりと言ってのけたから、悟浄にはその意味を理解するまでにかなりの時間を要した。悟浄よりも早く理解したのは、キッチンアイルーのホムランだ。
「そんなの許さないニャ!」
「でも、おれたちがここに住めば、ゴジョーと一緒だぞ」
「仕方ないから許すニャ。でもお前は倉庫で寝ろニャ」
「ちょっと待て。ここの主人は俺だ」
 ふたりの口論に割ってはいるが、その程度で引き下がりはしなかった。
「でももう決めたことだし」
「ゴジョーのためニャ!仕方ないニャ」
「おれは帰りたいニャー」
 どこか遠い目をしながらつぶやくゴジョーに、悟浄は眦に涙をわずかに溜めながら決する。
「お前はもっと自己主張しろ! 諦めるな!」
「仲間が増えて、楽しくなりそうニャー」
 オトモアイルーのホムラだけが、楽しそうに喧騒を眺めた。
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