久しぶりに会えた日はそれなりに熱い夜を過ごしはするが、三日も連続で会えると落ち着いてくる。そして今日は連続五日目。なぜか焔が持参してきた落花生の殻むきを、くわえタバコで悟浄も手伝った。
「なぁ、お前って神様なんだろ? 一応」
「うん」
「ならさ、女になれたりしねぇの?」
 悟浄のくだらない質問に、焔は不審そうな表情で──当たり前だが──答えた。
「おれはそれなりに筋肉がついているから、似合わないと思うぞ。脚もがっちりしているし」
「女装じゃねぇよ。女体! 女の体!」
「女の子の方が良いか?」
 首をかしげながらピーナッツを頬張る焔に、悟浄は手を休めて力説する。
「そりゃぁそうだろ。たまにはあの柔らかさがさぁ。って、別に今のお前に不満があるわけじゃねぇんだけどさ」
 最後のフォローに機嫌をよくした焔はキスをしようとしたが、身を乗り出す前に悟浄に顔を押さえられた。仕方なく腰を落ち着ける。
「でも、おれが女の子になるより、悟浄がなった方がいいと思う」
「はぁ?」
 今度は悟浄が不審がる番だ。しかし焔はそれに気がついていないのか、悦に入った表情で言葉を続ける。
「美しい赤髪にメリハリのある体。ふわりと翻るワンピースと優しい微笑。絶対に可愛い」
「えらい俺のイメージをねじ曲げてねぇ?」
 そんなことはない。と首を左右に振る焔に、悟浄は呆れたため息をついた。
「俺が女になったら、夜はどうするんだよ」
「犯してください」
 どこでテンションが上がったのか、焔は両手で顔を覆って俯いた。どこまでもお馬鹿な恋人に、悟浄はデコピンをお見舞いした。勢い良く顔を上げた焔の瞳には、謎の期待が宿っている。
「今度女装してください」
「お前、俺の方がガタイいいって知ってるか?」
 当初の質問の答えが得られたのは、焔の興奮が冷め切ってからだった。

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キモイぐらい悟浄が好き。なごじょおたっぷりを発揮。
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