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Am 2:00

 ピンッと張りつめた空気。冬は当然寒くて痛い。

「うっわー。耳痛ぇ。絶対ぇ赤けぇよ」
「黙れ河童。てめぇが酒切らしたのが悪いんだろうが」
「三ちゃんだって飲みまくってたでしょーが」

 近所迷惑を省みない騒音。人も車もいない道路にこだまする。

「あー、新年あけたってのに、なにしてんだろ?」
「そりゃぁこっちの台詞だ。喧しい」
「あのね、じゃんけんに負けたのは三ちゃんでしょ!」
「ついてくって駄々こねたのはお前だろうが」
「誰が駄々こねたって?」
 こめかみに青筋が浮かぶ。

 薄手の白いビニール袋。汗のかいた缶ビールがぶつかりあっては嬌声をあげる。
 もう一人が持っているビニール袋。ポテトチップス、サラミ、いかさき、その他etc。つまみにむいていないお菓子は、家で待っている子供への土産か。

「あーあ……さっさと春来ないかなぁ」
「お前の頭のなかは、いつだって春だろ」
「なんでさっきっからそんな引っかかってくんの。二人きりのときぐらい、もう少し素直になったら?」
「誰が。……火ぃ貸せ」
「へいよ」
 二つの煙草が触れ合い、闇の中、オレンジ色に光る。

 家まであと3分。騒音が二つ歩く。
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